ビョークのスパ天講座
第1回 まず、はじめの一歩
 まず、はじめに言っておくと、ストーリーモードとスパー天国(以下、スパ天)は別次元の世界です。自慢ではないですが、僕は以前、ストーリーモードなら実ボク界屈指の実力者、と言われていました。しかし、そんな僕もスパ天正式スタート直後は、ほとんど勝てませんでした。ストーリーモードでの経験をもとにした迎撃パターンを考えても破られて、為す術もなく倒される・・・。その繰り返しでした。負けるのが怖くて、全くスパ天に入らなかった時期もありました。しかし、そんな僕も、自分よりはるかにレベルの高い強敵と戦うことを重ねることによって実力をつけ、レベルランキングのトップ10に名前を連ねることができるようになりました。そして、2つほどスパ天における法則らしきものを見つけました。その、「法則らしきもの」は2つ。まず、最初にも書いた「ストーリーモードとスパ天は別次元の世界」ということ、そして、ここを一番強調したいのですが、「スパ天では数をこなした人のほうが強い」ということ。だから、スパ天で勝ちたいと思うならば、場数を多く踏まなければならないのです。具体的な数を言うとしたら、レベルランキングに入ってくるようなプレーヤーと最低150戦以上、といったところでしょうか。それぐらいやれば、遅延や人間であるが故の予想外なスタイルなどに慣れることができ、勝ち星も伸びてくると思います。もっとも、これはストーリーモードのSジム君相手にコンスタントに勝てるだけの「基礎体力」があるプレーヤーの話であり、体験版で基本技術をマスターしたばかりのプレーヤーの場合は、その2倍、3倍やらなければきついと思いますが・・・。
 ただ、数をこなせということで闇雲に戦っても全く力はつかないでしょう。むしろ、スパ天の猛者たちにボコボコにされ、「もうやりたくない」と言う方も出てくるかもしれません。それはなぜか。基本的な戦術ができてないからです。今回は、その基本戦術についてアドバイスしたいと思います。それができれば、1、2R以内での無様なKO負けはある程度減らせると思います。まず、箇条書きで書いてみます。
1.ボクシングはジャブと防御が中心!
2.体力ゲージの使用は半分まで!
3.終盤以外はコーナーに詰められるな!
4.バテたらストレートは絶対に打つな!
5.マナーはしっかり守れ!

 それでは、この5つについて順番に説明を入れていきます。
 まず、1つ目はストーリーモードにも共通する大鉄則です。レベルの低い人とスパーしていると、よく序盤からブンブン強打を振り回してくる人をよく見かけるのですが、それでは全く勝てません。カウンターを浴びて為す術もなく倒されるのが関の山でしょう。ジャブ(もしくはBジャブ、使い方については次回詳しく説明します。)を中心に攻め、そして、ガードを固め、強打の打ち終わりを狙って強打を狙う。これが実ボクの基本戦法なのです。それにより、隙が少なくなり、何より体力ゲージの消費が抑えられます。ボクシング界に「左を制する者は世界を制する」という言葉がありますが、スパ天でもまさにジャブの使い方というものは重要になってくるわけです。
 2つ目は打ち疲れ対策です。体力ゲージが少なくなると、ストレートのスピードは遅くなるわ、攻撃力が下がるわ、ろくなことがありません。だから、それを防ぐために、ペース配分が必要なのです。このとき、とどめをさすとき以外は体力ゲージの使用は半分、と決めておくと非常にペース配分がしやすくなります。なぜならば、蓄積ダメージが生じるのはゲージが半分以下になったときだからです。ただ、半分近くになるとストレートのスピードが結構遅くなるので注意が必要です。
 3つ目はボデラー(ボディ攻撃を中心に戦うプレーヤーのこと、これも詳しいことは次回に)と対戦するときに非常に有効な対策です。なぜなら、ボデラーはコーナーに詰められた相手が一番得意だからです。その理由は次回詳しく説明しますが、とにかくラウンドの中盤でコーナーに詰められないよう気をつけてください。ただ、終盤にわざとコーナーに入り、相手をひきつける戦法は、自分のダメージを回復するのに非常に有効なので覚えておくと便利です。
 4つ目はカウンターを防ぐための鉄則です。バテたときのストレートほど熟練したプレーヤーが喜ぶものはありません。なぜなら、バテたときのストレートにカウンターをあわせればほぼドンピシャで当たるからです。はっきり言ってしまうと、バテたときにストレートを打ってしまうとアッパーを食らってもボディフックを食らっても文句を言えません。なので、体力ゲージが半分近くになってしまったら、ストレートを打つのは断念し、強打を打つときは他のパンチに切り替えましょう。
 5つ目は基本戦術ではありませんが、スパ天における、対戦以前の問題です。他のプレイヤーが来たら挨拶をする、対戦が終わったらお礼を言う、落ちるときはあらかじめ言っておく、コンピューターに異常が発生したとき以外は×押しはしない、その4つを守るだけでいいのです。この4つのことすらできない人は、この際はっきり言っておきますが、スパ天に入る資格などありません。
 さて、今回の講座はこれでおしまい。次回は、相手の戦法別の対策について考えてみたいと思います。
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